解説記事  |  2019/3/12 更新

パスポート申請に必要な戸籍謄本の簡単・最短の取り方 | 料金・有効期限・注意点

パスポートの申請や変更の必要書類である戸籍謄本(抄本)の取り方には、本籍地への郵送での取り寄せやコンビニ取得などの方法があります。家族の戸籍をはじめ、氏名が変更になったらパスポートはどうしたらよいかなどの情報をわかりやすくまとめます。

パスポート申請に必要な戸籍謄本の簡単・最短の取り方 | 料金・有効期限・注意点

パスポートの申請・変更には戸籍謄本が必要

「外国へ海外旅行に行くので、パスポート(旅券)を取りたい」という方にとって、ネックになるのが必要書類の準備です。

パスポートは、国籍・身分を証明する重要な書類のため、普段あまり取得することのない「戸籍謄本(戸籍抄本)」を取る必要があります。

戸籍謄本や戸籍抄本は、パスポートを取るためにかならず必要な書類ですが、「取り方がよく分からない」「旅行に間に合わないので早く戸籍が取りたい」という疑問を持つ方が多いのではないでしょうか。戸籍は取得するのに時間がかかることも多いため、急いでパスポートを取りたいという際には注意が必要です。

初めてパスポートを申請する時の必要書類

  • 一般旅券発給申請書
  • 戸籍抄本または戸籍謄本
  • 写真
  • 本人確認のための書類
  • 住民票の写し

参考:東京都「パスポート 申請・受領に必要な書類

この記事では、パスポートを取る場合に必要となる戸籍謄本の取り方をはじめ、注意点や、戸籍謄本と戸籍抄本の違いについてわかりやすく解説します。

戸籍謄本と戸籍抄本のどちらを取ればよいのか【謄本と抄本の違い】

パスポートを取得する際に必要となる戸籍の種類は、「戸籍謄本か抄本のいずれか」とされています。

一体どちらを準備すべきで、2つの違いは何なのでしょうか。

そもそも戸籍とは、身分関係(夫婦、親子などの関係)や本籍地などが記載されており、正式には戸籍事項証明書という名前の書類です。戸籍には、戸籍謄本(こせきとうほん)と戸籍抄本(こせきしょうほん)という2種類があり、パスポートの申請のためにはこのどちらかが必要とされています。

戸籍謄本と戸籍抄本の違いとしては、戸籍にいる家族のうち全部が記載されているのが戸籍謄本、一部が記載されているのが戸籍抄本という違いがあります。

  • 戸籍謄本(戸籍全部事項証明書):戸籍に入っている全員分の写し
  • 戸籍抄本(戸籍個人事項証明書):戸籍に入っている一部の人の写し

パスポートに必要な戸籍の種類としては、パスポートを申請したい本人が記載されていれば構いません。そのため、パスポートを取りたい本人の情報が記載されていれば、謄本でも抄本でもどちらでも問題ありません。

ただし、家族全員分のパスポートを取る際は、戸籍は家族で1枚で済みます。戸籍謄本も戸籍抄本も値段は、どちらも450円のため全員分が載っている戸籍謄本のほうが便利だと言えます。

戸籍はどこで申請すればよいのか

戸籍を申請する場所は、パスポートを取得する人の本籍地です。

「本籍地の住所が分からない」という場合には、次のような方法で確認することができます。

  • 親や親戚に確認する
  • 本籍地が掲載された住民票を請求する

戸籍を申請するためには、本籍地の正しい住所や筆頭者の名前が必要になるため、いずれかの方法で事前に確認しておきましょう。

例えば、出身は長野だが東京に住んでいて、独身で特に戸籍は移していないという方の本籍地は長野になります。そのため長野で戸籍を取得する必要があります。

戸籍の取り方

戸籍の取り方には、直接役所の窓口で請求する方法、コンビニで請求する方法、郵送で請求する方法、ネットで取得する方法の4つの方法があります。

「戸籍はどこで取ればよいのか?」と悩んでいる方は、まずは次の表を見て自分に合った取得方法を確認しましょう。

戸籍の取り方

取り方(1) 役所の窓口で請求する

本籍地のある役所に平日の日中に取りに行ける場合には、役所に行って取得すれば即日発行してもらうことができます。

メリット

  • 即日発行することができる

デメリット

  • 平日の日中に本籍地の役所の窓口まで行く必要がある
  • 窓口が混雑していると、長時間の待ち時間がある


取り方(2) コンビニで取得する

マイナンバーカードを持っている場合には、コンビニにあるマルチコピー機(キオスク端末)で即日交付することが可能です。

メリット

  • 即日発行することができる

デメリット

  • マイナンバーカードや4桁の暗証番号が必要
  • 対応している自治体としていない自治体があるので確認が必要
  • 本籍地と現住所が異なる場合には、事前申請(5日程度)が必要

取り方(3) 郵送請求する

本籍地が他県にあるような場合には、県外まで取りに行くのは大変なので郵送請求で取り寄せる方法が便利です。取得には1週間〜10日ほどの日数がかかります。

郵送する場合の申請書には、使い道や請求理由を書く欄がありますのでパスポートの申請と書いておくのが一般的です。

メリット

  • 役所の窓口まで行かなくても戸籍が取れる

デメリット

  • 郵送といっても、郵便局の窓口まで行く必要がある
  • 手数料として、定額小為替を購入する必要がある
  • 郵送のための請求書、発送用封筒、返信用封筒(切手を貼ったもの)、本人確認書類のコピーなど準備に手間がかかる

取り方(4) ネットで請求する

役所の窓口、コンビニ、郵送請求などの方法は、取得するための手間がかかってしまうというデメリットが発生してしまいます。

忙しいので、役所や郵便局に行く時間をかけたくない場合には「Graffer フォーム 戸籍謄本請求」でのネットでの請求が便利です。ネットで戸籍を請求すると、1週間〜10日ほどで自宅に戸籍が送られてくるという仕組みです。

戸籍ネット請求

メリット

  • 自宅のネットやパソコンから、10分程度で簡単に請求できる
  • 役所に取りに行ったり、郵便局に行く煩わしさがない
  • 戸籍の申請書をわざわざプリントアウトして書く必要がない

デメリット

  • コストがかかる(1980円)

どの取り方が一番簡単か

本籍地がある役所がすぐ近所で、平日の日中に戸籍謄本を取りに行ける場合には、(1)の役所の窓口で請求する方法が便利です。

ただし、本籍地が遠方だったり、平日に役所に行く時間がない方には、(3)の郵送や(4)のネットで請求する方法がおすすめです。

それぞれの方法でかかる時間の比較

  • (1) 役所の窓口での請求:30分〜3時間以上(役所までの往復・待ち時間)
  • (2) コンビニでの交付:30分〜2時間以上(マイナンバーカードの取得・初回手続き)
  • (3) 郵送請求:30分〜2時間以上(郵便局までの往復・請求書や郵送物・コピーなどの準備)
  • (4) ネット請求:10分(ネットでの手続き)

平日は仕事をしているという方が本籍地の役所まで取りに行くとなると、会社を休んだり、交通費をかけて役所に取りに行く必要があるため、あまり現実的ではない場合もあります。

郵送やネットでの請求は、手続きすれば戸籍が自宅に送られてくるので忙しい方には便利な方法だと言えます。

戸籍を取るための費用

戸籍謄本(戸籍抄本)の取得費用としては、役所で請求すると450円、コンビニでは300円もしくは450円、郵送では450円+郵送料金がかかります。それぞれの方法でかかる料金をまとめると、次のような違いがあります。

戸籍を取る手数料の比較

  • (1) 役所の窓口での請求:450円
  • (2) コンビニでの交付:300円もしくは450円(本籍地によって異なる)
  • (3) 郵送請求:714円〜1270円程度(郵送方法によって異なる)
  • (4) ネット請求:1980円(税抜き)

ただし、戸籍謄本の取得のために仕事の合間に役所へ行き窓口に並ぶとしたら、その分の時間やや交通費がかかります。 往復の移動や待ち時間、交通費をすべて合わせると、実際には1000〜3000円以上のコストがかかっているはずです。

実際に戸籍を取得する際には、交通費や手間などの目に見えないコストを加えたものも考慮して検討してみましょう

パスポートに必要な戸籍の注意点

パスポートを請求するための戸籍には、いくつか注意点があります。疑問に思われる方が多いものをいくつか紹介します。

戸籍の有効期限切れには注意

パスポートの申請で注意すべきなのが、戸籍の有効期限です。

パスポートの申請に使用できる戸籍謄本(戸籍抄本)は、発行されてから6ヶ月以内のものと定められています。

戸籍が期限切れになってしまった場合には、再度取り直す必要があるため、戸籍の発行日がパスポートの申請日から6ヶ月以内かどうかを確認しておきましょう。

家族一緒にパスポートを取る時の戸籍謄本は、一通でよい

家族で一緒にパスポートを申請する場合の戸籍謄本は、1通で問題ありません。

同じ戸籍に載っている夫婦や赤ちゃんや未成年の子供、親子であれば、何通も人数分の戸籍を取る必要はありません。

ただし、戸籍謄本か戸籍抄本のどちらを取得するかは注意が必要です。必ず、全員分が載っている戸籍謄本(こせきとうほん)を取得しましょう

参考:東京都「パスポート よくある質問

戸籍謄本が必要でない場合もある

パスポートは、日本国籍があることを示す重要な身分証です。そのため、手続きには基本的には戸籍謄本が必要です。

例えば、パスポートを初めて申請する場合や、期限が切れてしまったので作り直したい場合には戸籍謄本が必要です。

ただし、「パスポートの有効期限が1年未満になった」「査証欄の残りが少なくなった」などの理由で、パスポートの切り替え申請をする(延長・継続したい)場合には、本籍地や氏名に変更がなければ、戸籍謄本の提出が不要になります。

少しわかりにくいのがパスポートを紛失した時の手続きですが、紛失届けの提出のみであれば戸籍謄本は不要です。ただし、続けて再発行をする場合には戸籍が必要となりますので、ほとんどの場合では戸籍謄本が必要だと覚えておくと便利です。

戸籍は折り曲げてあっても問題ない

提出する戸籍謄本の写しは、折り曲げてあっても問題ないとされています。

また、本籍地に戸籍の郵送請求をした場合なども、3つ降りなどに折り曲げられて届きます。

ただし、文字が読み取れないほど折りたたまれていたり、水濡れして内容が確認できない状態のものは受け付けてもらえない可能性もありますので、事前にパスポートセンターに確認しておきましょう。

コピーではなく原本を提出する必要がある

パスポートの申請には、戸籍謄本の原本が必要で、コピーは許可されていません。パスポートは渡航の際に身分を証明する大切な書類であり、厳重なチェックが行われているためです。一度提出した戸籍謄本の原本の還付や返却は普通行われません。

参考:外務省「こんな時、パスポートQ&A

パスポートの氏名変更にも戸籍謄本が必要

結婚などで苗字や本籍地が変更になる場合にも、戸籍謄本(戸籍抄本)が必要です。パスポートの名前を旧姓から新しい姓に名義変更するための手続きを行うには、申請書や戸籍など、以下のような書類が必要となります。

氏名・本籍等に変更があった場合の必要書類

  • 一般旅券発給申請書(記載事項変更用)
  • 戸籍抄本または戸籍謄本
  • パスポート用の写真
  • 有効なパスポート

東京都「氏名・本籍等に変更があった場合」より

※本籍地以外の場所で申請する際には住民票の写しが、国際結婚で配偶者の姓を追記する場合には配偶者のパスポート又は外国政府発行の婚姻証明書等が追加で必要となります。

パスポートの名前を変更する際に必要となる戸籍についても、有効期限が6ヶ月以内と定められています。申請する本人が掲載されていれば、戸籍謄本・戸籍抄本のいずれでも問題ありません。

まとめ

パスポートの申請に必要な戸籍謄本の取り方や有効期限、注意点などについて解説しました。

戸籍謄本は、日本国籍を証明できる唯一の公的書類のため、パスポートの申請には必要不可欠です。戸籍謄本は本籍地でしか請求できませんが、郵送やネットでも請求することができるため、忙しい場合にはこれらの方法を活用すると便利です。

パスポートの申請から取得までは6日ほどかかるため、戸籍謄本取得までの日数を加えると、半月程度を見ておく必要があります。せっかくの海外に行く機会ですので、ぜひ前もって準備を行なっておきましょう。

ネットで戸籍謄本を取るには……

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Graffer®フォーム戸籍謄本請求」を使えば、戸籍謄本を郵送で取り寄せできます。

クレジットカード決済で10分で申込みが可能。本籍地が遠方で役所まで取りに行けない方や、忙しくて郵便局での手続きが面倒な方におすすめです

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Edited by  |  記事公開日:  |  最終更新日: 2019/3/12

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戸籍謄本とは何か、戸籍謄本と抄本の違いをはじめ、戸籍謄本の証明書の種類(戸籍謄本、改製原戸籍、除籍謄本、戸籍の附表)について解説します。戸籍謄本と住民票の違いや、全部事項証明とは何かについてもわかりやすくご紹介します。転籍・分籍などの意味などについても専門家の視点でお伝えします。これから戸籍の写しを請求する方や戸籍について知りたい方はぜひお役立てください。

海外旅行

海外旅行に行く際に必要なパスポート、ビザ、渡航前の登録手続き(米国のESTA等)について解説します。

このページの目次

■ パスポートの申請・変更には戸籍謄本が必要 ■ 戸籍謄本と戸籍抄本のどちらを取ればよいのか【謄本と抄本の違い】 ■ 戸籍はどこで申請すればよいのか ■ 戸籍の取り方  └  取り方(1) 役所の窓口で請求する  └  取り方(2) コンビニで取得する  └  取り方(3) 郵送請求する  └  取り方(4) ネットで請求する  └  どの取り方が一番簡単か ■ 戸籍を取るための費用 ■ パスポートに必要な戸籍の注意点  └  戸籍の有効期限切れには注意  └  家族一緒にパスポートを取る時の戸籍謄本は、一通でよい  └  戸籍謄本が必要でない場合もある  └  戸籍は折り曲げてあっても問題ない  └  コピーではなく原本を提出する必要がある ■ パスポートの氏名変更にも戸籍謄本が必要 ■ まとめ