解説記事  |  2019/3/25 更新

婚姻届の入籍手続きで必要な戸籍謄本はここがポイント | 有効期限・間に合わない場合の対処策まで

婚姻届(結婚)の必要書類である戸籍謄本の有効期限や、謄本と抄本など種類の違いについて解説します。戸籍謄本が間に合わない場合や、忘れたので後日提出する場合についてもお伝えします。戸籍は何通必要か、必要がなく不要な場合はあるのか、郵送で取ることはできるのかなどもご紹介します。

婚姻届の入籍手続きで必要な戸籍謄本はここがポイント | 有効期限・間に合わない場合の対処策まで

婚姻届の提出で必要となる重要な書類である戸籍謄本。この記事では、戸籍謄本の有効期限や、戸籍謄本と抄本の違いなど、婚姻届の手続きで注意しておきたいポイントやステップについて解説します。

「入籍は大切なイベントなので、しっかりと事前準備しておきたい」「有効期限が問題ない戸籍を確実に取りたいので、取り方が知りたい」という方に向けて、役立つ最新情報をお伝えします。

  • 婚姻届に必要な戸籍謄本の有効期限を知りたい
  • 戸籍謄本が間に合わない場合はどうしたらよいのか
  • 戸籍謄本は二人分必要なのか
  • 戸籍謄本の取り方(郵送・親に取ってもらうなど)
  • 入籍後に新しい戸籍謄本ができるまでの期間

などについて、詳しく知りたいという方はぜひ最後までご覧ください。

戸籍謄本とは?【婚姻届に必要な公的書類】

そもそも、婚姻届に必要な書類である戸籍謄本とはどんなものでしょうか?

戸籍謄本は読み方を「こせきとうほん」と言います。戸籍には、本籍地や出生地、配偶者などの家族との関係などの内容が記載されており、正式には戸籍全部事項証明書と言います。

婚姻届には、なぜ戸籍謄本が必要なのでしょうか?

それは、結婚を機に夫婦の新しい戸籍が作られるためです。戸籍に関する法律を定めた戸籍法では、結婚すると親との戸籍を抜けて新しく夫婦の戸籍を作るように定められています。

婚姻届を提出する時に、現状の戸籍を提出することで、それをもとに新しい戸籍を作るという手続きが行われるため、戸籍は結婚する際には必ず必要になります。

戸籍の見本

戸籍謄本の見本(参照:札幌市)

次は、婚姻届を提出する人の戸籍謄本のポイントについて、ステップを踏んでわかりやすく説明します。

ステップ1. まずは本籍地と筆頭者を確認しよう

まずは、本籍地と筆頭者を確認します。それは、婚姻届の必要書類として戸籍謄本が必要な場合と不要な場合があるためです。戸籍が必要なのか不要なのかを確認するためには、次の2点の情報が必要です。

  1. 自分と配偶者の本籍地の住所
  2. 筆頭者の名前

自分と配偶者の本籍地の住所

本籍地と、婚姻届を出す市区町村が同じか違うかによって、戸籍が必要かどうかが変わってきます。戸籍謄本を取るためにも本籍地の住所が必要となりますので、本籍地を確認しましょう。

自分の本籍地がわからないという場合には、まずは親や親戚などに確認してみましょう。それでも分からない場合には、本籍地が記載された住民票をとって事前に確認しておきます。

筆頭者の名前

筆頭者とは、戸籍の一番上にある人のことで、普通は自身の父親のケースが多いでしょう。

ただし、例えば自分の両親が結婚した際に、父親が婿入りして母親の姓に変更したケースでは、母親が筆頭者になっています。

ステップ2. 必要な戸籍謄本の部数を確認しよう

本籍地と筆頭者が確認できたら、戸籍謄本が必要かどうかを確認します。

戸籍謄本は、夫婦の両方分の提出が必要場合と、どちらか片方の分だけでよい場合があります

テスト

二人分必要な場合と、片方だけ必要な場合がある

戸籍謄本は、婚姻届を現在の本籍地に提出する場合には必要ありません。たとえば、夫の本籍地が東京都世田谷区で、妻が神奈川県横浜市の二人が、婚姻届を東京都世田谷区に提出する場合には、妻の分の戸籍謄本のみが必要になります。

逆に、婚姻届をどちらの本籍地でもない千葉県柏市にする場合には、夫・妻の両方分の戸籍謄本が必要となります。

本籍地を移動する方だけが、戸籍を提出する必要があると覚えておくと便利です。同じ市内など、管轄する本籍地が変わらないようであれば戸籍謄本が不要となりますが、分からない場合には役所に事前に確認しておくとよいでしょう。

必要な戸籍の部数は、夫婦の本籍地よって違う

そのため、婚姻届に必要な戸籍謄本が何通なのかも、場合によって変わってきます。

  • 夫も妻も本籍地を移動する場合:2通必要(それぞれ1通ずつ)
  • 夫か妻のどちらかだけが本籍地を移動する場合:1通必要(本籍地を移動する方の分のみ)
  • 夫も妻もどちらも本籍地を移動しない場合:戸籍謄本は必要ない

戸籍謄本はいる場合といらない場合があるので、部数や必要有無を確認してから取得するようにしましょう。

ステップ3. 必要な戸籍謄本の種類を押さえておこう

次に、必要な戸籍の種類を確認します。婚姻届に必要な戸籍の種類は、戸籍謄本(こせきとうほん)です

戸籍の種類には、戸籍謄本や戸籍抄本、戸籍の附表、除籍謄本、原戸籍(改製原戸籍)があります。中でも戸籍謄本と戸籍抄本は名前が似ているのでどちらが正しいのかよく分からないという方が多いのではないでしょうか。

戸籍を請求する時に書く戸籍証明書等請求書では、どの種類の戸籍が必要なのかを選ぶ必要があるので、戸籍謄本(全部事項証明)を取得するようにしましょう。

戸籍証明書等請求書の写真

出典:札幌市の戸籍証明請求書

戸籍謄本と戸籍抄本の違い

戸籍謄本と戸籍抄本の違いは簡単で、「謄」と「抄」のふたつの言葉の意味を理解しておけば、悩むことなく簡単に使い分けることができます。

謄本の「謄」は、原本通りに写すという意味。抄本の「抄」は一部を抜き出すという意味がある言葉です。

ここから、戸籍謄本は戸籍の全員分が記載された写し、戸籍抄本は一部の人(1人または複数人)の写しのことを指します。戸籍抄本は、全体の中から個人の情報だけを抜き出すので、個人事項証明書と呼ばれることもあります。

  • 戸籍謄本(戸籍全部事項証明書):戸籍の全員分が記載されている
  • 戸籍抄本(戸籍個人事項証明書):戸籍の一部の人の情報が記載されている

どれが必要か迷ったら、戸籍の全員分が記載された方が必要だと覚えておきましょう。

ステップ4. 自分に合う取り方で戸籍を取ろう【郵送・役所の窓口・ネット】

最後に、実際に戸籍を取得します。婚姻届に必要な戸籍謄本の入手方法としては、郵送やコンビニ、役所、ネットで請求するという4つの方法があります。

  • 「できるだけ楽に戸籍を取りたい」
  • 「戸籍謄本のもらい方、どこで手続きをすればよいのかが知りたい」

と悩んでいる方は、まずは次の表を見て自分に合った取得方法を確認しましょう。

戸籍の取り方

取り方(1) 役所の窓口で請求する

本籍地のある役所に平日の日中に取りに行ける場合には、区役所などに行って取得すれば当日その場でもらえます。父親や家族などにとってもらう場合には、この方法で取るケースが多いです。

持ち物として、本人確認書類、印鑑などが必要となります。本人以外の代理人が申請する場合には委任状や代理人の本人確認書類が必要になるため親に取ってもらう場合には注意しましょう。

特徴

  • 即日すぐに発行することができる
  • 平日の日中に本籍地の役所の窓口まで行く必要がある
  • 窓口が混雑していると、長時間の待ち時間がある

取り方(2) コンビニで取得する

マイナンバーカードがある場合には、コンビニにあるマルチコピー機(キオスク端末)で即日交付することが可能です。ただし、事前申請が必要な場合があったり、対応していない自治体もあるため確認してから行うようにしましょう。

特徴

  • 即日発行することができる
  • マイナンバーカードや4桁の暗証番号が必要
  • 対応している自治体としていない自治体があるので確認が必要
  • 本籍地と現住所が異なる場合には、事前申請(5日程度)が必要

取り方(3) 郵便局で郵送請求する

本籍地が県外などの遠方にある場合や、市外・区が違う場合には取りに行くのが大変なので郵送請求で取り寄せる方法が便利です。取得には1週間〜10日ほどの日数がかかります。

郵送する場合の申請書の書き方としては、本籍地や筆頭者の名前などの必要事項を書いて、必要な証明書の種類として戸籍謄本選びます。使用目的や請求理由を書く欄がありますので婚姻届の手続きに使用すると書いておきましょう。

郵送の際に同封する身分証明書としては、免許証などのコピーが認められています。

特徴

  • 他県の役所の窓口まで行かなくても戸籍が取れる
  • 郵便局に行って定額小為替を購入する必要がある
  • 郵送のための請求書、発送用封筒、返信用封筒(切手を貼ったもの)、本人確認書類のコピーなど準備に手間がかかる

取り方(4) ネットで請求する

ここまでにご紹介した役所の窓口、コンビニ、郵送請求などの方法は、取得するための手間がかかってしまうというデメリットが発生します。

忙しいので役所や郵便局に行く時間をかけたくない場合には「Graffer 戸籍謄本請求」でのネットでの請求が便利です。

ネットで戸籍を請求すると、1週間〜10日ほどで自宅に戸籍が送られてくるという仕組みです。

戸籍ネット請求

特徴

  • 自宅のネットやパソコンから、10分程度で簡単に請求できる
  • 役所に取りに行ったり、郵便局に行く煩わしさがない
  • 戸籍の申請書をわざわざプリントアウトして書く必要がない
  • コストがかかる(1980円)が、それ以上の手間が省ける

どの取り方が一番簡単なのか?

本籍地がある役所がすぐ近所で、平日の日中に戸籍謄本を取りに行ける場合には、(1)の役所の窓口で請求する方法が便利です。

ただし、本籍地が遠方だったり、平日に役所に行く時間がない方には、(3)の郵送や(4)のネットで請求する方法がおすすめです。

それぞれの方法でかかる時間の比較

  • (1) 役所の窓口での請求:30分〜3時間以上(役所までの往復・待ち時間)
  • (2) コンビニでの交付:30分〜2時間以上(マイナンバーカードの取得・初回手続き)
  • (3) 郵送請求:30分〜2時間以上(郵便局までの往復・請求書や郵送物・コピーなどの準備)
  • (4) ネット請求:10分(ネットでの手続き)

それぞれの方法にかかる時間を比較してみると、上記のように3倍以上の差があります。

平日は仕事をしているという方が本籍地の役所まで取りに行くとなると、会社を休んだり、交通費をかけて役所に取りに行く必要があるため、あまり現実的ではない場合もあります。郵送やネットでの請求は、手続きすれば戸籍が自宅に送られてくるので忙しい方には便利な方法だと言えます。

戸籍謄本の手数料

戸籍謄本を取得する際の手数料は、1通450円です。

窓口で取得する場合は450円だけがかかりますが、郵送の場合にはそれ以外に郵便代やコピー代などがかかります。

ポイント(1) 婚姻届に使用できる戸籍謄本の有効期限

ここからは、戸籍謄本を提出する際に押さえておきたい4つのポイントを解説します。

婚姻届で使う戸籍謄本で気になるのが有効期限です。古い戸籍謄本でも問題なく使うことができるのでしょうか。

実は、婚姻届で使う戸籍には有効期間や期日はありません。そのためいつからいつまでに発行された戸籍かは関係ありません。何ヶ月前にとった戸籍でも期限はないので有効なものとして使用することができます。

ただし、自治体によっては何ヶ月以内の戸籍の提出を推奨しているという場合もあります。それは、戸籍謄本の内容に変更があった場合には使用できないためです。

いつの戸籍かという発行期限は設けられていませんが、あまりにも前の戸籍謄本であれば、提出前に内容が変更されていることも考えられます。入籍前に親に戸籍謄本を取ってもらったというような場合には、しっかりと確認してから使用するようにしましょう。

戸籍の有効期限で押さえておきたいこと

  • 婚姻届と一緒に提出する戸籍の有効期限はない
  • 市区町村によっては推奨期限があるケースもある
  • 心配な場合は入籍前に自治体に確認しておくとよい

ポイント(2) 婚姻届に戸籍が間に合わない場合は

戸籍謄本が入籍日に間に合わないという場合には、戸籍だけ後日提出することもできます

「入籍日を記念日にしたいので、早く提出したい」「戸籍謄本を忘れてしまった」「戸籍に時間がかかるので、すぐに婚姻届だけでも出したい」という場合には、戸籍謄本がなくても、婚姻届だけ先に受理してもらえます。

戸籍が間に合わない場合婚姻届が受理された日が入籍日となるので、戸籍謄本のみを後出しで提出します。

ただし、戸籍謄本は入手次第、後日すぐに提出する必要があります。後から提出する場合にはいつまでに提出するなどは役所によって異なり、特に罰則などもありませんが、遅くとも1週間〜2週間以内には提出しましょう。

婚姻届だけ提出して戸籍謄本が未提出の状態の場合、役所側で事務処理手続きを行うことができず、夫婦の新しい戸籍を作るのが遅れたり、住民票の書き換えができなかったり、受理証明書が出せないなどというデメリットがあるだけではなく、処理が進まず役所の方にも迷惑をかけてしまうこととなります。戸籍が間に合わないのであとで出す場合にも、できるだけ早めに提出するようにしましょう。

戸籍が間に合わない場合に押さえておきたいこと

  • 後日戸籍を提出する方法でも、婚姻届は受け付けてもらえる
  • できるだけ速やかに、後追いで戸籍を提出する必要がある

ポイント(3) 新しい戸籍ができるまでにかかる時間

婚姻届を提出してから、身分証明のためになるべく早く新しい戸籍謄本が欲しいという方もいるのではないでしょうか。

新しい戸籍謄本ができるまでの期間は、婚姻届を提出してから3日〜1週間程度です。

ただし、いい夫婦の日、クリスマス、バレンタインなどのイベント時は提出が多く手続きが混み合うため、1週間〜10日程度かかることもあります。できるだけ早く、翌日にでも新しい戸籍が欲しいという場合には、事前に役所に問い合わせておきましょう。

ポイント(4) 婚姻と同時に住所変更したい場合は

婚姻と同時に住民票も変更したいという場合には、婚姻届を提出する際に、あわせて転入の手続きを行うこともできます。

そのためには、婚姻届を出す前に、新居に引っ越したうえで旧住所の役所で転出の手続きを行っておく必要があります。婚姻届を平日に役所に提出し、その際にあわせて転出証明書を持っていくことで手続きをスムーズに行うことができます。ただし、引っ越しをしてから2週間以内に転出・転入の手続きを行わなくてはならないため、不明点があれば先に役所に確認しておきましょう。

その際、マイナンバーカードも一緒に持っていくことで、マイナンバーカードの住所の書き換え手続きも行うことができるためあわせて持参するのがおすすめです。

【補足】婚姻届の戸籍謄本で気になること

婚姻届を提出する際の戸籍謄本についてのよくある質問をまとめました。

婚姻届の提出後に、戸籍謄本は戻ってくる?

婚姻届と一緒に提出した戸籍謄本は戻ってきません。あくまでも提出のため、返却されないので、他の用途でも使用したい場合には、もう1通取っておきましょう。

戸籍謄本はコピーでもよい?

婚姻届と提出する戸籍謄本は、原本のみでコピー機で複写したものは認められていません。

戸籍謄本は折り曲げでもよい?

戸籍謄本は折り曲げてあっても特に問題ありません。郵送で取り寄せした際なども3つ折りされてものが届きますが効力には影響はありません。

まとめ

婚姻届の手続きに必要な戸籍謄本について解説しました。

結婚の手続きの際には、婚姻届とともに戸籍謄本の提出が必要です。戸籍謄本には有効期限などは定められていませんが、なるべく婚姻届と一緒に提出するのが一般的です。本籍地以外に婚姻届を出す場合には、戸籍謄本が必要になりますので漏れがないように早めに入手しておきましょう。

本籍地が遠いので、戸籍謄本を取得するのが大変という場合には、郵送やネットなどで取得することもできます。自分に合った方法でしっかりと請求して入籍日をスムーズに迎えられるように準備を進めておくのがおすすめです。

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Edited by  |  記事公開日:  |  最終更新日: 2019/3/25

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このページの目次

■ 戸籍謄本とは?【婚姻届に必要な公的書類】 ■ ステップ1. まずは本籍地と筆頭者を確認しよう  └  自分と配偶者の本籍地の住所  └  筆頭者の名前 ■ ステップ2. 必要な戸籍謄本の部数を確認しよう  └  二人分必要な場合と、片方だけ必要な場合がある  └  必要な戸籍の部数は、夫婦の本籍地よって違う ■ ステップ3. 必要な戸籍謄本の種類を押さえておこう  └  戸籍謄本と戸籍抄本の違い ■ ステップ4. 自分に合う取り方で戸籍を取ろう【郵送・役所の窓口・ネット】  └  取り方(1) 役所の窓口で請求する  └  取り方(2) コンビニで取得する  └  取り方(3) 郵便局で郵送請求する  └  取り方(4) ネットで請求する  └  どの取り方が一番簡単なのか?  └  戸籍謄本の手数料 ■ ポイント(1) 婚姻届に使用できる戸籍謄本の有効期限 ■ ポイント(2) 婚姻届に戸籍が間に合わない場合は ■ ポイント(3) 新しい戸籍ができるまでにかかる時間 ■ ポイント(4) 婚姻と同時に住所変更したい場合は ■ 【補足】婚姻届の戸籍謄本で気になること  └  婚姻届の提出後に、戸籍謄本は戻ってくる?  └  戸籍謄本はコピーでもよい?  └  戸籍謄本は折り曲げでもよい? ■ まとめ